(TypePad Microテスト。昔のブログ記事<www.simecon.com>を転載してみる。)
ゲームが大好きで大好きでたまんなくてお正月も徹夜でゲームをする事もあった時期を過ごした自分とゲームの歴史をたどってみると、「ゲームジャンルが終わってゆく時」を見届ける事が時折ありました。
例えば高橋名人が大活躍した20年くらい前、ゲームのジャンルで一番流行ってたのは「シューティングゲーム」でした。
スターソルジャーに始まり、そりゃもう各社から色んなタイプのシューティングゲームが出てました。
だけど、今もうそんなことはありません。
高橋名人もPodCastで昔を懐かしむ時代です。「シューティングゲーム」はゲームの中のジャンルの1つ、それもレアでニッチな種類のものとなりました。このタイプの商品に収益を依存する会社は儲かってません。
ほかに大流行した「ゲームジャンル」といえば、「格闘ゲーム」があります。ストリートファイター2が出たときは衝撃的でした。何が衝撃的だったかもうよく覚えていませんが、めちゃくちゃハマりこんで友達と何時間でも対戦し続けたのは覚えています。
だけど、今はもうそんなことはなくて、格闘ゲームもまたニッチな商品です。
で、ここでちょっとまさかなんて思う事があって、「任天堂 宮本茂氏が本音の本音でゲームデザインを語る。海外誌インタビュー」 By Game*Sparkを見てて、
Entertainment Weekly: あなたがゲームについてたくさんのことをご存知なのは明白です。では、他のエンターテイメントについてはどうでしょう、映画はどうですか?
宮本茂: 『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』を見たくらいです。どちらもベリーグッドで、考えさせられる作品でした。二つの作品を同時に二つのスクリーンで観て、それぞれの作品の同じ場面で何が起こっていたのかを知りたかったです!
うわ、さすがゲーム屋!素敵!とか思ったのもつかの間、
宮本茂:(中略)そうですね・・・ 率直に言って、結局Wiiのゼルダは、日本国内で全くもってうまくいきませんでした。本当に期待はずれなのですが、ここアメリカではまずまずのようです。
Entertainment Weekly: なぜゼルダが日本で成功しなかったと思いますか?
宮本茂: Wiiを購入した多くの人々は、ゼルダのようなソフトに興味を示すタイプの人々ではなかったと思います。そして、ゼルダをプレイしたいと思っている別の多くの人も(本体の品薄が原因で)Wiiを手に入れることができません。ともかく、ゼルダのようなロールプレイングに興味を持つユーザーは本当にごくわずかなのだと考えています。
ドラゴンクエストとファイナルファンタジーはクリアした事があるけど、ゼルダは難しくてやる気になれなかった俺としては、「ゼルダのようなゲームに興味を持つユーザは少ないけど、ファイナルファンタジーみたいなゲームに興味を持つユーザは多いんだきっと」なんて一瞬ゲームお世話になった者としての思いを思いましたが、
イノベーションを起こせず似た様な無難な横展開を強烈に拡張するファイナルファンタジーは明らかに成熟期を迎えててやがては衰退期に突入する事は見えてて、単に実はもう既に「ロールプレイングに興味を持つユーザーは本当にごくわずか」ってことなのかもしれない。おまえはもう死んでいるってことなのかもしれない。
しかし、しかし。
英雄が落ちるのは見てて侘しいので実はまだまだこれからロールプレイングゲームの時代が来るのさきっと。
イノベーションの余地が無いと思われる領域にこそチャンスがあるのさ。
ロールプレイングゲームが終わ(って)るとしたら原因は何か。
それはきっと長時間のプレイ(長いストーリー、めんどくさいレベル上げ)を強いられる文化とか、直感的じゃない剣と魔法とモンスターをやっつけるルールの世界とか、大概そういう、ロールプレイングゲームがロールプレイングゲームたらしめてるとこだから、45分くらいでクリアできて剣も魔法も戦いも無いロールプレイングゲーム、もちろん娯楽を提供するのがゲームの使命だから楽しいのは当然として、そんなロールプレイングゲームが出てきたらもうひとファンタジーいけるんじゃないか。
と思っておきます。映画でも見ながら。 :(
ゲームが大好きで大好きでたまんなくてお正月も徹夜でゲームをする事もあった時期を過ごした自分とゲームの歴史をたどってみると、「ゲームジャンルが終わってゆく時」を見届ける事が時折ありました。
例えば高橋名人が大活躍した20年くらい前、ゲームのジャンルで一番流行ってたのは「シューティングゲーム」でした。
スターソルジャーに始まり、そりゃもう各社から色んなタイプのシューティングゲームが出てました。
だけど、今もうそんなことはありません。
高橋名人もPodCastで昔を懐かしむ時代です。「シューティングゲーム」はゲームの中のジャンルの1つ、それもレアでニッチな種類のものとなりました。このタイプの商品に収益を依存する会社は儲かってません。
ほかに大流行した「ゲームジャンル」といえば、「格闘ゲーム」があります。ストリートファイター2が出たときは衝撃的でした。何が衝撃的だったかもうよく覚えていませんが、めちゃくちゃハマりこんで友達と何時間でも対戦し続けたのは覚えています。
だけど、今はもうそんなことはなくて、格闘ゲームもまたニッチな商品です。
で、ここでちょっとまさかなんて思う事があって、「任天堂 宮本茂氏が本音の本音でゲームデザインを語る。海外誌インタビュー」 By Game*Sparkを見てて、
Entertainment Weekly: あなたがゲームについてたくさんのことをご存知なのは明白です。では、他のエンターテイメントについてはどうでしょう、映画はどうですか?
宮本茂: 『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』を見たくらいです。どちらもベリーグッドで、考えさせられる作品でした。二つの作品を同時に二つのスクリーンで観て、それぞれの作品の同じ場面で何が起こっていたのかを知りたかったです!
うわ、さすがゲーム屋!素敵!とか思ったのもつかの間、
宮本茂:(中略)そうですね・・・ 率直に言って、結局Wiiのゼルダは、日本国内で全くもってうまくいきませんでした。本当に期待はずれなのですが、ここアメリカではまずまずのようです。
Entertainment Weekly: なぜゼルダが日本で成功しなかったと思いますか?
宮本茂: Wiiを購入した多くの人々は、ゼルダのようなソフトに興味を示すタイプの人々ではなかったと思います。そして、ゼルダをプレイしたいと思っている別の多くの人も(本体の品薄が原因で)Wiiを手に入れることができません。ともかく、ゼルダのようなロールプレイングに興味を持つユーザーは本当にごくわずかなのだと考えています。
ドラゴンクエストとファイナルファンタジーはクリアした事があるけど、ゼルダは難しくてやる気になれなかった俺としては、「ゼルダのようなゲームに興味を持つユーザは少ないけど、ファイナルファンタジーみたいなゲームに興味を持つユーザは多いんだきっと」なんて一瞬ゲームお世話になった者としての思いを思いましたが、
イノベーションを起こせず似た様な無難な横展開を強烈に拡張するファイナルファンタジーは明らかに成熟期を迎えててやがては衰退期に突入する事は見えてて、単に実はもう既に「ロールプレイングに興味を持つユーザーは本当にごくわずか」ってことなのかもしれない。おまえはもう死んでいるってことなのかもしれない。
しかし、しかし。
英雄が落ちるのは見てて侘しいので実はまだまだこれからロールプレイングゲームの時代が来るのさきっと。
イノベーションの余地が無いと思われる領域にこそチャンスがあるのさ。
ロールプレイングゲームが終わ(って)るとしたら原因は何か。
それはきっと長時間のプレイ(長いストーリー、めんどくさいレベル上げ)を強いられる文化とか、直感的じゃない剣と魔法とモンスターをやっつけるルールの世界とか、大概そういう、ロールプレイングゲームがロールプレイングゲームたらしめてるとこだから、45分くらいでクリアできて剣も魔法も戦いも無いロールプレイングゲーム、もちろん娯楽を提供するのがゲームの使命だから楽しいのは当然として、そんなロールプレイングゲームが出てきたらもうひとファンタジーいけるんじゃないか。
と思っておきます。映画でも見ながら。 :(